真珠湾にて日中韓米のリーダーと語る

【日中韓のアメリカ大使館が企画したリーダーシッププログラムについて~その4~】

みなさんはハワイに行ったことがありますか?私も学生時代に行き、今回が二回目です。

では、ハワイに行かれた人で、真珠湾攻撃の戦跡に行った方はどの程度いらっしゃるでしょうか?

私は、今回初めての真珠湾攻撃の戦跡に行きました。しかも、アメリカ人、中国人、韓国人と一緒。

真珠湾攻撃といえば、日本が1941年12月7日に山本五十六率いる連合艦隊がアメリカ・ハワイの真珠湾の奇襲攻撃をしかけ成功し、アメリカを第二次世界大戦に巻き込み、第二次世界大戦が拡大していったことまでは教科書に載っているので皆さんもご存じだと思います。

ただ、今回私が訪れて非常に驚いたのは、日本にとっての原爆祈念館のようにアメリカ人が非常に特別な気持ちをもってこの場所を考え、この戦跡がアメリカの考える平和と戦争に対して大きな役割を担っていること。戦勝国なのでと思われるかもしれませんが、3000名近くの人が一気にアメリカ本土で命を落とした彼らの建国以来、そして20世紀最大の自国での悲劇だったのです。

ここで、真珠湾攻撃はなんだったのかを描いた映画、そして多くの展示品を見ました。非常に驚いたのは、歴史に客観というものはないですが、ここでは日本の立場も含めてできる限り正確にどちらかに偏ることがないように描かれているということです。

日本のアジア侵略のこと、アメリカの利権からアジア侵略を大きく問題視していたこと、原油輸出を日本に対してとめることで日本に逃げ道をなくしアメリカに戦争をしかけるしかなくしてしまったことなどを、できるだけ客観的に描こうとしていました。

私は中国人2人、韓国人1人、北朝鮮からの脱北者1名、アメリカ人1人の班で、真珠湾攻撃とは何だったのか、私たちは歴史にどう向き合うのかを議論しました。

中国からの参加者は、真珠湾と戦争全体について初めて知ったと。抗日戦争の文脈でしか真珠湾攻撃はでてきたことしかなく、アメリカの立場、日本の立場から考える初めての機会だったとのこと。韓国も同様でした。一方で、南京大虐殺の記念館のことも議論になりました。はたして客観的に描かれているかということです。

そして、『私たち、そして次世代に生きていく人間は、どのようにこの歴史と向かい合うべきなのか?』ということを議論しました。

この問題への解決の糸口を探さなければ、アジアの未来はないと言えます。

この糸口を見つけるために重要になると私たちが結論付けたこと。それは、Reconciliation(和解)はプロセスであり、私たち一人一人が未来に向けたコンピテンシーを獲得し、対話を続けていく必要があることです。次回は、今回の旅の総まとめとしてお話します。