3つの掛け算で考える

前回は、あなたのキャリアを充実させる上で最も大切な、

Who are you?

について問いかけました。

私も大学生時代は、学校名と学部、興味のあることやバイトなど課外活動の経験を伝えることで、就活をし、自分を定義していました。
しかし、これがどれほど浅はかだったかを知ったのは、フランスに留学した時です。
世界でも3本の指に入る経営大学院INSEADの最初の授業。一人ずつ自己紹介をするのですが、みなとても印象的な形で自分について話すのです。
私はいきようようと勤めている企業と自分の職務上の話しました。
しかし、誰も興味をもたない。

自己紹介のあとは自由に友人をつくる時間ですが、誰も私のそばに寄ってこず、途方にくれるだけでした。一方で、自分の価値観を基礎として印象的なプレゼンをした、自分の旗色を明確にした人のまわりには多くの人が集まるのがまぶしかったのが今でも目に焼き付いています。

自分では、自分の所属する組織に皆が興味を持つと思っていたのですが、誰も興味すらもたない。日本ではある程度興味をもたれていたにもかかわらずです。

この時にはじめて、世界では、組織ではなく、自己というものをしっかりと発信しないと誰も気にもかけないことがわかりました。

そこから私のチャレンジが始まったのです。リーダーシップがあり、まわりに人が集まり、世界を変えられそうな人を徹底的に見つけ、模倣をすべく学んだのです。
そして、彼らに共通する特徴を見つけました。

共通しているのは、深い教養に裏打ちされた明確な価値観をもつこと。そして自分の気質を理解し、そこで強いところを磨く一方、弱みをうめている。後者は後に、コンピテンシー(成功する人の行動特性で学べるもの)であることに気づきました。

つまり、

価値観×気質×コンピテンシー

がリーダーシップを持ち世界で活躍し、世界を変える可能性を持つ人の方程式だったのです。このリーダーシップをもつと、現時点の役割に関係なく、まわりが引き付けられ、世界を変えることができるのです。

実際、最近の行動遺伝学や認知神経科学分野においても、この分け方が正しいということが分かってきいます。

次回は、この3つをより詳しく説明し、どのように伸ばしていくのかについてお話をします。