全てを忘れたときに残っているもの

みなさんの価値観って何でしょうか?

みなさんは今後人生の様々な時点で、決断を迫られます。キャリアの分岐点です。決断とは決めて、断つ。つまり、分岐点でどちらに進むか決めたら、その後はその道を歩んでいくのです。
分岐点では、多くの場合、どちらの道に進むべきか非常に悩ましい状況にあなたは置かれます。

左は自分が理想とする平和につながる道であるがあまり収入にはつながらず、右は儲かりそうで収入の期待値は左の道よりも大きい。経済学を応用すれば、この場合右に進みます。経済学では、期待値*の大きいほうを選ぶ合理的な人間が想定されています。

ここで、価値観がでてきます。

もともとの価値観として、お金に重きをおいていれば右で問題ないのですが、自らの価値観が平和を追求するとあれば経済学の説明とは逆に左の道を決断することもでてくるのです。

価値観は、人生の局面局面で、あなたに決断を求めるのです。価値観は、自らの行動の軸ともいえるでしょう。

この価値観を創り上げるのが、教養です。というのも、現代における多くの問題の本質は、過去の賢人が語りつくしており、こうした賢人と読書を通じて対話を通じることで自らの行動の軸を作り出すのです。

私の好きな教養の定義は、

「すべてを忘れたときに残るなにかで、すべてを学んでもそれでも足りないもの」

まさに、行動の軸です。

たとえば就活においても、A社とB社どちらを選ぶのかという局面でも、この価値観が重要な役割を果たします。A社は業容も拡大し、収益性も高い。ただ、自分の価値観「自然を大切にする」という視点からは、環境破壊訴訟を複数抱えているA社は難しい。一方で、B社は成長はしていないが、自然を大切にするミッションを持ち、最低限の収益性は確保している。

このような分岐点で、自然を大切にする価値観に重きを置く人であれば、B社を選ぶでしょう。

こうした価値観は、時間のある大学生時代に多くの本を読むなどして教養をつけつつ、明確にしていく。結果として行動の軸がはっきりするので、就活のインタビューでどのような質問が来ても答えることができるのです。

ぜひ早期から、いい本を多く読んで、教養を深め、自らの価値観を明確にしましょう。

次回は3つの柱のうち、気質について説明をいたします。

*最近ではお金で簡単に換算できないものを近似したりすることもなされていますが、恣意的になることが多くなるのでここでは考察から外します。