自分自身を表現するコツをつかもう/目ざせ!就活力アップ/志望先の説明を鵜呑みは禁物

今年も短期決戦の就活が3月から本格化します。みなさんの中には、いま、その準備に追われている人も少なくないと思います。今回は、そんな人のためにアドバイスをします。

私は、「朝日学生キャリア塾」の講師として数多くのES添削や模擬面接、個別相談をこなしてきました。この塾は、就活力アップを目指す学生を応援しようと、朝日新聞社が実施しているワークショップ形式の講座(有料)で、これまでに900人以上の大学生・院生が受講しています。「塾生」の内定企業の業種は、メディアだけでなく、金融、総合商社、家電、エネルギー、レジャー、ファッションなど幅広いです。

そんな講師の体験を踏まえ、みなさんに参考にして欲しいことを二つ挙げておきます。

まず、「グローバル人材」と「グローバル企業」について、自分なりにしっかり考えておきましょう。というのも、志望先の説明を鵜呑みにする学生が多いからです。

外国語検定試験の点数重視や外国人社外取締役の割合増といった皮相的な対応がもてはやされる現状をみる限り、自社のグローバル戦略を描き切れていない日本企業は少なくないです。入社してから後悔しないためにも、世界で何をしたいのか、そのために必要な資質や環境は何かについて主体的に考えておいてください。

もう一つは、就活のテクニックに関するアドバイスです。ESや面接では、自分の「成長物語」もアピールしましょう。失敗や困難をどう克服し、どんな成果をあげ、この体験から何を学び、それによって自分はどう成長したのかを具体的に示してください。

仕事や人生に失敗や困難は付きものです。企業は、あなたが失敗や困難を乗り越えられる人物かどうか知りたがっています。しかし、自分の失敗談をマイナスと思い込み、語ろうとしない学生が多いです。最終的にアピールすべきは、自分の「成長潜在力」なのです。

さらに言えば、自分の体験エピソードを具体的に示すことは重要だが、延々と語る人がいます。面接では、30秒と1分版、ESならば、200字、400字、 800字バージョンを用意しましょう。

(杉本 宏)

杉本 宏(すぎもと・ひろし)
朝日新聞社教育総合本部 シニアスタッフ
1984年に朝日新聞社に入社。政治部、外報部記者を経て、ロサンゼルス支局長、アトランタ支局長、ワシントン総局員などを務める。五輪やW杯、ハリウッドの動向からロサンゼルス暴動、9・11同時多発テロ、米ロ首脳会談など、国際問題を幅広く取材した。共著に「アメリカ解体全書」(KKKベストセラーズ)。昭和女子大現代ビジネス研究所の研究員も兼ねる。