面接官をちょっとがっかりさせてしまう2つの質問とは?

今月から会社説明会が始まりました。面接などの選考は昨年より2カ月早い6月にスタートするため、説明会から選考までが約3カ月間の「短期決戦」に。会社説明会に足を運びながら、面接などの準備を進める忙しい日々でしょう。

面接では終盤に、学生に向け「最後にあなたから質問は?」と問われることがよくあります。就活本などでは「特にありません」はNGということになっていますが、ともかく、発言を求められたら何か発言する、という積極性はとてもいいことだと思います。

とはいえ、面接官をちょっぴりがっかりさせる学生からの質問があるそうです。最近、大手企業の人事担当者とお話ししたら、「近年、面接でこの質問をする学生が多くて……」とこぼしていました。

それは、「福利厚生・待遇」と「研修制度」についての質問だそう。

最近はネットなどで、就活生に向けた「ブラック企業に気を付けろ」という情報や警告があふれています。みなさんも「休みがとれないんじゃないか」「厳しいノルマが課せられるのでは」と、いろいろ不安があるかもしれません。もちろん、気になることはなんでも聞いていいと思いますが、面接であまりストレートにその「不安」をぶつけてしまうと、面接官には、「御社に入ってもいいけど、ブラック企業じゃないか心配なんですよねえ」と言っているように聞こえてしまうかもしれません。

また、「御社の研修制度について教えてください」というのは、就活本などで質問例としてよく載っているものですが、そのまま聞いてしまっては、「会社は学校ではないぞ」と言われてしまうかも。

この2つの質問は、質問内容というより、「会社から何か(恩恵など)を受けたい」という受け身の姿勢のように感じられてしまうのかもしれません。企業は、会社から与えてもらおうというより、自分の力を会社に与えたいと思っている学生を採用しようとしています。

では、どうしたらいいのでしょうか。漠然と「どんな研修制度がありますか?」と聞くのではなく、「いつか〇〇の仕事をしてみたいと希望しているのですが、それについての△△などの研修はありますか。現場で教えていただきなら覚えていく形でしょうか」といったように、できるだけ具体的に聞くことです。

そして、福利厚生や待遇面で不安な点は、いま各社で実施されている会社説明会やOBOG訪問などでしっかり聞いて、面接の前に解消しておくのがいいでしょう。会社説明会は面接に進むためのスタンプラリーではなく、いろいろなことを知ることのできる絶好のチャンス。社風が合いそうかといったことも肌で感じることができます。ぜひ、一社一社、じっくり巡ってみてください。

アエラムック教育編集部部長
友澤和子
ともさわ・かずこ/「アエラ大学ムック」「AERAイングリッシュ」などの編集長。新聞・雑誌記者時代、教育問題を多く取材。「朝日新書」創刊に携わり、『一日一生』などベストセラーを多く手掛ける。「AERA」副編集長を経て現職。高校生、中学生の2人の母でもある。